デタラメ長期優良住宅
8月25日の第14回東北森林科学会(仙台)において、「長期優良住宅促進事業」について報告をした。長期優良住宅普及促進事業自体は住宅寿命を伸ばそう、地方の工務店を救済しよう、という制度である。大変立派な趣旨であるが、実際は全く住む人のための家づくりとは考えられない。
国が優れた住宅だとお墨付きを与える訳だから、国には責任が伴う。この制度の普及は健康被害、環境破壊、地方無視に今以上に拍車をかけるだけである。
残念なことに、建築技術者が国の指示に疑問を持たず従っているだけでは、建築業界が間違った方向へ向かう手助けをしているに過ぎない。事実、このところの建築基準法改正、建築士法改正などなど、まともだと思っている技術者がいるだろうか。
さて、この制度、考えようによっては設計者・施工者の質が表面化してくるいい機会かもしれない。 …つづく
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