疲れる家、癒される家②
以前、一軒の住宅で二つの異なる仕様の住宅をつくった。
一つはムク材や天然素材でつくった生活ゾーン、
もう一つは新建材や集成材などでつくった来客ゾーンである。
住んでいる方に聞いてみると、生活ゾーンの方の居心地が最高だと言う。
空気がおいしく、まろやかに感じられるそうだ。
それに対して来客ゾーンは工業化木材などの仕様の一般的な造りである。
この部屋にいる方が何となく疲れるように感じられるという。
フローリングは冷たいし、床と天井の温度差がありそうで、
空気がとげとげしく感じるというのだ。
生活ゾーンと来客ゾーンを比較すると快適さが全く違うというのである。
さて、これから建築予定の方々を、その住宅の内覧ご案内している。
みなさん、二つの仕様の違う空間の空気の違いがすぐに感じ取れると言う。
家が呼吸するということの心地よさを実感して感動される。
家には疲れる家と癒される家がある。続く
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