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2018年12月20日 (木)

消臭除菌スプレー火災

12月16日の札幌での火災事故、
大量の除菌消臭スプレーは、なぜ必要だったのか?
まずは、建物に使用されている建材の視点から考えてみる。

現在のほとんどの建物には新建材や石油化学製品が用いられている。
当会の様々な実験で明らかなように、新建材などにはカビや雑菌が繁殖しやすく、ハウスダストが舞いやすい。
現在の建物には自然の浄化作用が備わっていないからである。
そのため、消臭や除菌には化学薬品の力が必要になるということだ。
また、空気清浄機や加湿器や24時過換気にも依存せざるをえないのである。

しかし、その副作用として、化学物質過敏症やアレルギーや新たな病気が生み出された。
さらに、自然災害の多発や環境破壊による被害も増加している。
これらは子供や子孫の代にさらに顕在化してくる。

それに対して、土や木の天然素材は、自然の浄化作用を備えている。
消毒のための薬品もや設備機器なども不要である。
しかも、天然素材は最終的には土に還り、自然が再生してくれる。
物質が自然に循環するのだから持続可能である。

さて、私たちは、殺菌剤、抗菌仕様製品、空気清浄機など、それらを必需品と思い込んでいる。
何の疑問も抱かず、次々に買い替え、使い捨てにする。
どんどん巨大化する利益至上主義の罠にはまっていないだろうか?

近年、皮膚常在菌や腸内細菌などが話題になっている。
私たちの健康は細菌に守られていることがわかっている。
有益な細菌を破壊する薬品や設備機器に依存する住宅や暮らしを、いつまで続けるのだろうか?

自然の恩恵を生かすことに気づいてもいいと思うのだが。

アレルギーと住宅を考える会 http://www.kenchiku.gr.jp/
facebook実験グループ https://www.facebook.com/groups/1702297009793330/

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