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2022年1月14日 (金)

第88回 コロナからのメッセージ

【メルマガ「健康になる家、暮らしを楽しむ家」1月7日発行より】

40年前、暑い時は、エアコンのある喫茶店やデパートで涼んだ。
30年前、我が家の居間に、エアコンを1台取り付けた。
20年前、全部の部屋に設置した。
今では学校の教室にエアコンが装備されている。

どんなに効率のよいエアコンが開発されても、使用台数が増えていく。
稼働時だけでなく、製造と処分時の消費エネルギーも増大する。
「いくら効率を上げても、消費エネルギーの総量は減らない」というのが、
ジュボンズのパラドックスである。

私たちはエネルギー消費量を抑え、生活水準を下げることができるのだろうか?
現在まままの暮らしを続けて地球は持続可能なのだろうか?

「誰一人取り残さない」と言うけれど、私たちの豊かな暮らしは、
地球や開発途上国などの犠牲の上に成り立っている。
世界中の人が日本人と同じ生活をすれば、地球は2.9個必用と言われている(エコロジカルフットプリント)。


国連IPCCは、「人間の影響が大気、海洋及び陸域を温暖化させてきたことは疑う余地がない」と、
人間活動が地球温暖化の原因であると断定した。
資本主義経済、グローバル化などの人間活動が、
気候変動、紛争、貧困など、多くの問題が生み出してきた。

それらを解決しようと様々な対策が取られているが、
それらは私たちの都合による対症療法的な延命策ではないだろうか。
対症療法は副作用の連鎖を生むばかりで、有効な解決策とはなっていない。


もはや対症療法では解決できない段階に来ているのではないだろうか。
ものごとを根本から見つめ直すことが必要な時代だと思う。
やがて、私たちは対症療法から原因療法へという厳しい選択を強いられる時が来るかもしれない。

そんな時に、コロナウイルスが出現したことは意味があることなのかもしれない。
グローバル化という人間活動があっという間に世界中をパンデミックに陥れた。
コロナにより、私たちは行動を変えなければならなかった。

さらに、私たちの行動しだいでは、コロナは別の大きな試練をもたらすかもしれない。
環境破壊は、もっと大きな変化を強要するかもしれない。

当会では、アレルギーと住宅の関係を追究してきた。
化学物質過敏症もアレルギーも、現在の住宅に原因があり、人間活動が引き起こした問題である。
相変わらず住宅政策は対症療法的な施策ばかりを続け、副作用の連鎖が続くであろう。

私たちは、問われている。

対症療法から原因療法へ、みんなで考え、みんなで行動していく時代ではないだろうか!

メルマガ 健康になる家、暮らしを楽しむ家 (mag2.com)

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