12月16日の札幌での火災事故、
大量の除菌消臭スプレーは、なぜ必要だったのか?
まずは、建物に使用されている建材の視点から考えてみる。
現在のほとんどの建物には新建材や石油化学製品が用いられている。
当会の様々な実験で明らかなように、新建材などにはカビや雑菌が繁殖しやすく、ハウスダストが舞いやすい。
現在の建物には自然の浄化作用が備わっていないからである。
そのため、消臭や除菌には化学薬品の力が必要になるということだ。
また、空気清浄機や加湿器や24時過換気にも依存せざるをえないのである。
しかし、その副作用として、化学物質過敏症やアレルギーや新たな病気が生み出された。
さらに、自然災害の多発や環境破壊による被害も増加している。
これらは子供や子孫の代にさらに顕在化してくる。
それに対して、土や木の天然素材は、自然の浄化作用を備えている。
消毒のための薬品もや設備機器なども不要である。
しかも、天然素材は最終的には土に還り、自然が再生してくれる。
物質が自然に循環するのだから持続可能である。
さて、私たちは、殺菌剤、抗菌仕様製品、空気清浄機など、それらを必需品と思い込んでいる。
何の疑問も抱かず、次々に買い替え、使い捨てにする。
どんどん巨大化する利益至上主義の罠にはまっていないだろうか?
近年、皮膚常在菌や腸内細菌などが話題になっている。
私たちの健康は細菌に守られていることがわかっている。
有益な細菌を破壊する薬品や設備機器に依存する住宅や暮らしを、いつまで続けるのだろうか?
自然の恩恵を生かすことに気づいてもいいと思うのだが。
アレルギーと住宅を考える会 http://www.kenchiku.gr.jp/
facebook実験グループ https://www.facebook.com/groups/1702297009793330/
人体に有益な細菌をたくさん持っていれば、アレルギー体質になりにくくなります。
多くの種類の細菌と共生している人ほど、免疫力は強くなります。
そこで、お薦めなのが、牛舎や動物園です。
家畜の糞から発生する「エンドトキシン」という細菌がアレルギー予防に効果があるそうです。
私事ですが、完治しかけていたアトピーが少々復活してしまいました。
そこで、牛舎にお邪魔して、細菌を補給してきました。
牛舎の中には、たくさんのエンドトキシンが空中を舞っています。
こういう時に、牛舎の仕事をさせてもらえるのですから幸運です。
もっとも、乳幼児期に多くの細菌に適度に暴露した方が効果は大きいですが。
細菌には有害なものも多くあり、注意が必要です。
しかし、消毒、除菌、抗菌、空気清浄機などに拘りすぎると、有益な細菌まで殺してしまう場合も多いのです。
健康には、土、植物、動物など、自然と触れ合うことが重要です。
自然の力を生かし、自然素材で造る住宅に暮らすこと、健康にとって最も大切なことなのです。
「アレルギーと住宅を考える会」全国21県34支部
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