「アレルギーと住宅を考える会」は、発足して2年を迎えようとしている。
当会の活動が住環境をより良い方向へ進めることに貢献していきたい。
現在の住宅が、アレルギー、シックハウス、化学物質過敏症などの現代病を引き起こしている。
アレルギー罹患率が5割という異常事態は、現在の住環境では、
私たちの心身が正常に機能しないということを現わしている。
たとえ、治療や食事で改善しても、住環境に病気を引き起こす因子が存在する限り、再発のリスクは大きい。
アレルギーなどの現代病は、私たちの体を傷つけ、苦痛や経済的損失を与える。
それは、自然が病気を通して、私たちに警告を発していると捉えることができる。
科学技術により自然を征服するという視点からの住宅が現代病を生み出していると考えられる。
現在の自然から隔離する住宅や自然から遠ざかる暮らしを見直す時を迎えている。
住宅は健康問題であると同時に、最も身近な環境問題でもあるという考え方が必要である。
今、住宅政策は経済成長を前提とした対症療法的な施策しか示さない。
それがもたらす副作用が現代病であり、環境破壊である。
政府や大企業には目の前の問題を制御することも、解決することも期待できそうにない。
今年も、アレルギーと住宅に関する問題提起していくことで、
これからの暮らしや住宅の在り方を探っていきたい。
2020年、希望へ向かう起点にしていこう。
本年もよろしくお願いいたします。
10年後、20年後、世の中はどうなっているのか、予測不能である。
「2020年、これからの10年が未来を決める分岐点になる」
(「未来への分岐点」2020年1月2日・NHKスペシャルより)
地球温暖化による気候変動が深刻なダメージを与えるという。
実際に、豪雨や台風などによる災害が頻繁に起こっている。
世界中が経済成長という宗教?に憑りつかれ、様々な問題を生み出しているのだろう。
持続可能性が危ういと指摘されても、政府は問題を解決するビジョンを示さないため、子供たちの不安は拡大している。
さて、近いうちに、AI(人工知能)が社会を大きく変えようとしている。
私たちは、巨大企業GAFAへ、大量の個人情報を自ら進んで提供している。
ゲノム解析は、人間をデザインするという神の領域へ踏み込むことを可能にした。
人間もすべてのモノがデータ化され蓄積されていく。
それらは何を意味し、私たちはどこへ行こうとしているのか?
グローバル化や資本主義による市場や社会の流れに身を任せていいのだろうか?
2020年、一人一人がどう意思決定し、どう行動するか、未来を決める重要な起点であろう。
【猛スピードで増え続ける花粉症】
都内におけるスギ花粉症有病率は、48.8%🤧
増加のスピードから見ると、すでに50%を超えているであろう。
そうすると、アレルギー全体の罹患率は非常に高いものとなり、健康な人が病気の人より少ないという異常な状況である。
アレルギーから守るには、自分で対処しければならない。
特に、赤ちゃん、子供を守るため、身のまわりの住環境を見直しましょう!
【参考】
東京都:花粉症患者実態調査報告書
http://www.metro.tokyo.jp/…/hodoha…/press/2017/12/18/14.html
杉岡世邦氏・公式サイト
http://www.sugiokatoshikuni.com/?p=2895